筋トレはランニングの“倍”痩せる
本書の読者の多くは、バリバリ仕事をしているビジネスパーソンが多いと思います。
ひと昔前と違い、現代のビジネスは、効率を追求することが求められます。
長い時間頑張ったからといって、成果を出せなければ評価されないし、
同じ時間内でより多くの成果を出す人は、よりよいポジションを与えられます。
靴底をすり減らして営業していれば、
「あいつ頑張ってるな」と評価されたのはもう過去の話で、
今そういうことをしても「無駄な努力」と切り捨てられ、
1日何件ものオンライン商談で成約をとる人材に立場を奪われてしまうでしょう。
これは、体づくりも同じことです。
多くの人が、忙しい日々のなかから、時間を捻出しているので、より生産的な方法が求められます。
もっとも効率的なダイエット法は、筋トレです。
痩せるための運動というと、多くの人がランニングを思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、これは間違いです。
もちろん、ランニングという行為そのものが悪いわけではありません。
有酸素運動でダイエットするのは、非常に効率が悪いということです。
▼ランニングが非効率である理由
ランニングのような有酸素運動は、脂肪も削るが、筋肉も削ってしまうことはあまり知られていません。
詳しくは後述しますが、最も効率的に理想の体をつくる方法は、筋肉をつけ代謝を上げることだと思います。
ランニングは、その資本である筋肉をエネルギーとして消費してしまうのです。
また、タイムパフォーマンスという点でも、有酸素運動はあまり効率がよくありません。
有酸素運動は運動をしている間しかカロリーを消費しないのに対し、筋トレはトレーニングで傷ついた筋肉を修復するときも、運動で消費したのと同じだけのカロリーを消費すると言われています。
たとえば、30分走って450キロカロリーを消費したとします。
ランニングの場合はこれでおしまいですが、
筋トレで450キロカロリーを消費すれば、
寝ている間も筋肉を修復するのに450キロカロリーが勝手に消費される。
つまり1回の筋トレで、単純計算900カロリーが消費されることになります。
寝ている時間を脂肪燃焼に充当できるということからも、有酸素運動に比べ、時間効率がいいということが、おわかりいただけるでしょう。
これまで、仕事で忙しいなか、苦労して走る時間を捻出していた人は、その時間で筋トレをしたほうが効率よく痩せられることは言うまでもありません。
筋トレは、あなたの体づくりにかかる時間を大幅に圧縮し、より多くの時間を生み出してくれます。
筋トレはあなたの人生をより豊かなものに寄与すること間違いありません。