基礎代謝を上げて「寝ているだけで痩せる」体をつくり上げろ
先ほど書いたように、食べたものをエネルギーに変換するのが「代謝」です。
では、私たちの体はどこでこの代謝を行っているか、ご存じですか。
実は、これらは筋肉で行われています。
筋肉量の多い人はそのぶん代謝が盛んになるので、太りにくく痩せやすい体を持ち合わせているということになります。
ここまで読んで、「筋肉をつけ代謝がよくなると、同じ運動をしても代謝がいいとそれだけ多くのエネルギーを燃やすことができる」ということがおわかりいただけたと思います。
▼筋肉をつけると、寝ているだけで痩せる
しかし、これは運動時に限ったことではありません。
みなさん、「基礎代謝」という言葉を聞いたことはありますか。
最近は、体重計などにも基礎代謝を測定できる機能があるため、ご存じの読者が大半だと思います。
私たちの体は、運動しているとき以外にも、心臓を動かしたり、胃や腸で食べてものを消化したり、呼吸をしたり、体温調節をしたりといった、生命維持活動にもエネルギーを使っています。
この生きていくために最低限必要なエネルギー量を「基礎代謝」と呼びます。
筋肉がつくと、基礎代謝が上がる。
つまり、寝ているときでもより多くのカロリーを消費することができるようになります。
「寝ているだけで痩せる」
筋肉をつけて、基礎代謝を上げると、こんな夢のようなことが可能になります。
もちろん、「私は痩せたいのではなく、筋肉をつけて体を大きくしたいんだ」という人もいると思います。
実はこの場合も、代謝をよくするのが近道なのです。
いままで体を大きくしたくて、たくさん食べようとしても、食が細くて量を食べられなかったという人も、筋肉をつければ代謝が上がるのでお腹が空きやすくなり、どんどん食べられるようになります。
食が進めばどんどん使用重量も挙がりトレーニング効果も増し、筋肉がついて、どんどん体を大きくすることができます。
筋肉をつける→代謝が上がる→食べられる量が増える→より重量を挙げられる→より筋肉がつく
という、理想的なサイクルが回りはじめます。
つまり筋肉をつけて体を大きくするにせよ、スリムになるにせよ、筋肉をつけて
基礎代謝を上げることが一番大事なんです。