プロテイン、飲む? 飲まない?
そりゃ飲むでしょ!
前述したように、特に日本人はタンパク質の摂取量が足りません。
ここまで良質なタンパク質を含む食材について解説してきましたが、これらで1日の理想の摂取量をクリアするのもとても難しいです。
そこで味方になってくれるのが「プロテイン」です。
以前は、よく「プロテインを飲んだほうがいいでしょうか」と聞かれていました。
答えはもちろん「YES」。
プロテインは、体づくりの味方になってくれます。
プロテインをサプリのように考えている人がいますが、トレーニーにとっての
プロテインは、そんなレベルではありません。
とって当たり前と考えてほしいのです。
いまさら説明するまでもありませんが、プロテインとは、タンパク質を多く含む食材からタンパク質成分だけを抽出したもので、多くは粉状になっています。
このパウダーを水や牛乳、ジュースなどに溶かして飲むのが一般的です。
原料はさまざまで、主に「ホエイ」「ソイ」「ミルク」「エッグ」の4種類で、ホエイとは牛乳からつくられるホエイタンパクのことで、日本語では「乳清」といいます。
そのほかにソイは大豆、ミルクは牛乳、エッグは卵で、これらの原料からタンパク質成分を抽出しています。
最も栄養価が高いのがホエイ由来のプロテインで、筋肉の分解を防ぐBCAA(Branched Chain Amino Acid:分岐鎖アミノ酸)と呼ばれるアミノ酸も豊富です。
このプロテイン、以前はスポーツ用品専門店などにしか置いていませんでしたが、最近はドリンクタイプのものがコンビニでも手に入るようになりました。
そのため運動習慣のない人でも、「これは健康にいいもの」と思って飲む人がいますが、基本的には筋トレとセットにして摂取すると効果を最大限に感じられるものです。
筋トレをしていない人が、「今日は食べすぎてお腹がパンパンだけど、寝る前にプロテイン飲まないと」というような義務的な飲み方をする必要は全くありません。
それは間違いなく太ります。
▼継続のために味つきのものを選ぶのもアリ
発売されたばかりのころのプロテインはあまりおいしくありませんでした。
特にまったく味のついていない、プレーンタイプは非常に飲みにくかった記憶があります。
ただ、最近はチョコレート味、イチゴ味、バニラ味など、いろいろな味のものが発売されています。
「飲みやすくするために味をつけたものは、糖分を加えているからよくない」と言う人もいますが、私はこの程度の糖分なら運動すれば消費できる量だと考えています。
プロテインを飲んでみたけれど、そのまずさに懲りて二度と飲まなくなるよりは、自分の好きな味を飲んだほうがいいです。
すべてにおいて、継続が何よりも重要だというのが私の考えです。