筋肉は空腹時に壊される。
空腹よりはジャンクフードのほうがマシ!
腹が減る前にタンパク質を小分けにして食べろ
すでに述べたように、筋肉はタンパク質でできています。
ですが、口から摂取したタンパク質が、そのまま筋肉になるわけではありません。
摂取したタンパク質はいったん体内でアミノ酸に分解され、栄養として吸収されて、そして再びアミノ酸を合成することで筋肉がつくられます。
したがって、体内にアミノ酸をスタンバイさせておくと、いつでも筋肉がつくれるので、筋肉がつきやすくなります。
つまり、筋肉を増やすには、アミノ酸濃度を高く保つ生活をするのがコツです。
しかしアミノ酸濃度を高く保つのは意外と難しいです。
それは私たちの体が、アミノ酸の原料であるタンパク質を一度に吸収できる量に限りがあるからです。
▼お腹が空く前に少量の食事を何度もする
そこでおすすめなのが、一度に食べる量を減らす代わりに、ちょこちょこと小刻みに栄養補給をする方法です。
いわゆる「分食(ぶんしょく)」です。
「だいたい3、4時間ごとに何か口に入れる」というイメージです。
空腹が長く続くと、体はエネルギー切れの状態になる。
それでも私たちは動こうと思えば動くことができます。
一食抜いたくらいなら、その気になれば筋トレさえ不可能ではありません。
ただ、体は何をエネルギーにしているかというと、体内のタンパク質、つまり筋肉を分解して使っています。
ということは空腹の時間が長く続けば続くほど、筋肉はどんどん削られていってしまうことになります。
したがって、お腹が本格的に減る前に軽く食べて、血液中のアミノ酸濃度を高く保つのが「分食」の目的です。
「空腹が長く続くのがよくないなら、三度の食事を多めにすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、そうすると、血糖値が急激に上がってしまいます。
前述の通り、血糖値の急上昇は余計な脂肪が蓄積する原因になります。
逆に分食にすると、血糖値の上下動が抑えられることで、インスリンが安定して分泌されるようになり、筋肉に栄養を運んでくれるようになります。
したがって、空腹を感じる前に何か軽くつまんだり、プロテインを飲んだりすることをおすすめすします。
サラダチキンやブロッコリー、ゆで卵などをタッパーに詰めて持ち歩き、3時間くらいのインターバルで食べるのをお勧めします。