どうしても飲みたい?それなら、ハイボール一択!
前項で解説したように、基本的に飲まないに越したことはないのですが、あまり厳密に禁酒をすると、たまったストレスが爆発してしまいます。
また、お酒は人間関係の潤滑油でもあります。
仕事の都合などで、どうしてもお酒を飲む機会が多い人もいるかと思います。
そこで私がおすすめするのは、お酒と上手につきあうことです。
量を飲みすぎることなく、あまり体づくりの邪魔をしないお酒を選べばいいのです。
そのためにはお酒の種類ごとの特徴を知っておく必要があります。
お酒は製造方法によって、「醸造酒」と「蒸留酒」に分けられます。
・醸造酒は穀物や果実などを発酵させたもので、蒸留酒は醸造酒を蒸留(液体を煮沸したときの蒸気を冷やして再び液体に戻すことで純度を高める)させたものです。
醸造酒は日本酒、ビール、ワインなど。最近のビールは「糖質オフ」を謳ったものが多い。
それだけ糖質が多いということです。
・一方の蒸留酒は焼酎、ウイスキー、ウオッカ、ブランデーなど。
「醸造酒=太りやすい」「蒸留酒=太りにくい」と覚えておくと便利です。
▼どうしても飲むなら「蒸留酒」がマスト
蒸留酒のほうが太りにくく悪酔いもしにくいので、自分で何を飲むか選べるのであれば蒸留酒を選んだほうがいいでしょう。
ただし、蒸留酒はいずれもアルコール度数が高いので、必ず水やソーダなどで割って飲むことをお勧めします。
酔っぱらうと自制心のタガがはずれ、これまでの我慢が台無しになる危険性があるからです。
私のいちばんのおすすめは、蒸留酒であるウイスキーをカロリーゼロのソーダで割ったハイボール。
もしメニューにあれば、迷わずオーダーしましょう。
サワーは蒸留酒である焼酎をソーダで割ったものなので、基本的には太らないお酒ですが、甘い味つけがされているものはかなり糖質も多くなっています。
ここまでお酒との上手なつきあい方をお伝えしてきたが、飲み方さえ工夫すればお酒を飲んでも何とかなるのは、ふだんから糖質の量を管理している人の話です。
もともと糖質を控えていて、体内に糖質があまりない人が蒸留酒を選ぶというような場合なら、それほど悪影響はありません。
ただし朝から白米、パン、ラーメンなど糖質過多の食生活をしている人が、夜だけビールをハイボールに変えたところであまり効果はないと思って間違いありません。
なぜならアルコール自体が、糖質を脂肪に変えやすくするからです。
また、前述のように筋トレ前後の飲酒は、トレーニングの効果を半減させてしまうので、少なくとも、筋トレを行った日はアルコールを飲まないよう気をつけましょう。