42  筋肉は少しずつしかつかない

 

第4章

「食べる筋トレ」は明日も続く

継続の心得を伝えよう

 

 

▼筋肉は少しずつしかつかない

 

そもそも筋肉はそんなに簡単につきません。
筋トレは、筋トレをするから筋肉がつくといった簡単なことではないのです。

筋トレは筋細胞を傷つける作業で、重いダンベルなどを持ち上げたりして筋肉に負荷をかけると、筋肉を構成する筋繊維が一旦壊れます。

激しい運動をすると筋肉痛を感じることがありますが、これはその壊れた部分に炎症が起きていると言われています。
(ちなみに筋肉痛のメカニズムは未だに解明されていません)

この壊れた筋肉は、筋トレをしてから48〜72時間(2〜3日)くらいすると修復されます。(時間については諸説あり)

修復された部分は、筋トレ前よりも肥大しています。
これが『超回復』という”筋肉が大きくなる仕組み”です。

つまりある程度の負荷をかけ、無理をしないと筋肉は大きくなりません。
とはいえ、その分無理をすれば、その分だけ筋肉がつくかというと、そうではないのです。

 

例えば、AさんとBさんの二人がいたとします。

Aさんは3時間に及ぶ筋トレをして、もう腕が上がらないくらいまで自分を追い込んだとします。

一方、Bさんは45分の筋トレをして、『もうこれで限界』と感じてからさらにもう、1回、2回とダンベルを持ち上げたとします。ほんの少し限界を突破し、無理をしたとします。

 

和紙を1枚1枚重ねるようにしてつくのが筋肉である

長時間頑張ったAさんと、短時間で筋トレを終えたBさんとでは、Aさんの方がハードにトレーニングした分、回復に時間がかかります。
さらに、筋肉痛や疲労が残っているうちにまた激しいトレーニングをすると、回復が追いつかず、逆に筋肉が減ってしまう恐れもあります。

このことからわかるように、負荷をかければかけるだけ筋肉がつくわけではありません。
筋肉は本当に少しずつしかつかないのです。

 

私自身もトレーナーに就職した年、最初の半年で15kg増やし、その後半年かけて14kgの減量を行なったことがあります。

一概にはいえないのが、この1kgの筋肉だと思っています。

つまり、1年で1kgしか筋肉が増えなかったことになり、それくらい筋肉はつきにくいという事が伝わったでしょうか。

 

貯金と同じで、貯めるのは大変ですが、減るのはあっという間なのです。

結局のところ、筋トレは『積み重ね』だと言えます。
和紙を一枚一枚重ねて行くくらいのペースでしか、筋肉はついていきません。

植物の種を土に埋めても、次の日に実がつくことはありません。
筋肉はそれと同じで、生物である人間の体は、それなりのスピードでしか変化しないのです。

 

★POINT
すぐに結果を求めるな。継続してこそ成功の果実は手に入る。