体重に惑わされると、道に迷うことに。
変化を実感したいなら、体脂肪を計測せよ!
前項で、「筋肉は少しずつしかつかない」とお伝えしました。
これが、筋トレや食事制限の継続を難しくする要素です。
多くの人はすぐに結果を欲しがります。
そして、それが叶わないと急激にモチベーションが下がってしまいます。
ここからは、それに負けず、トレーニング、
そして「食べる筋トレ」を続けるための方法についてお伝えしていこうと思います。
継続のために重要なのは、目的を見誤らないことです。
具体的には、体重を落とすことではなく、筋肉をつけながら体脂肪を落とすことを意識する。
体づくりのプロセスを数値で管理するのであれば、体重ではなく体脂肪率で管理するようにする。
体脂肪率とは脂肪を体重で割ったものですが、今やほとんどの体重計に体脂肪を測る機能が備わっています。
ちなみに、一般的なトレーニーは、体脂肪率12~16%程度を目指すといいと思います。
では、なぜ体重ではなく、体脂肪率で考える必要があるのでしょうか。
体重を意識すべきではない理由はこうです。
体重を意識してしまうと、
どうしても「体重増は×」「体重減は〇」
という図式にとらわれて、食事の量を増やすことに心理的な抵抗を感じてしまうからです。
しかし体重というのは、筋肉も血液も内蔵も、すべて含んでその数値なのです。
▼身長170センチ、体重70キロってどんな体?
たとえ話をすると、身長170センチ、体重70キロの男性と聞いて、どういう姿を思い浮かべるでしょうか?
ちょっと昔にはなりますが私は、K1グランプリに出場していたころの魔裟斗選手をパッと思い浮かべます。
しかし新橋駅前に行けば、身長170センチ、体重70キロ、中肉中背でお腹の脂肪がベルトに乗っているおじさんは簡単に見つかります。
現在の私は身長173センチ、72キロだ。
こう言うといつも、「へえ、意外と体重があるんですね」とよく言われます。
私が見た目よりも体重があるのは、筋肉が脂肪よりも重いからです。
つまり体重というのは、見た目とあまり関係ないものなのです。
にもかかわらず、体重を減らすことだけに専念してしまうと、筋肉が思うように増えなかったり、逆に減ってしまったりしても気づかない。
ここまで何度もお伝えしてきたが、筋肉が減ってしまうと、代謝が悪くなり、脂肪が燃えにくくもなります。
それなのに「あ、体重増えた。まずい、減量しないと」と食事を減らしてしまっては、悲劇としか言いようがありません。
しかもダイエットしているなら、努力しても思うように体重が落ちない停滞期は必ずやってきます。
このとき、体重だけが唯一の目安になっていると、挫折する可能性が高いのです。
★POINT
そろそろ、「体重減=痩せた」という固定化観念から抜け出そう。