筋トレを習慣化する2つのコツ
ここまでは、本書で紹介してきた食事法「食べる筋トレ」を継続する方法についてお伝えしてきました。
最後に、トレーニングそのものを継続する方法についても触れておこうと思います。
筋トレを始めると、誰しも最初のうちはモチベーションが高いです。
2時間も3時間もトレーニングしたりして、「やったぞ」という充実感に浸る。
しかしそれで満足してしまって、1週間しか続かなければ、結局体は変化しません。
大事なのはスタートして1〜2週間の負荷ではなく、この先何年、何十年もずっと筋トレを継続することです。
筋トレを続けるために一番良いのは、習慣にしてしまうことです。
たとえば歯磨きが続かない、という人はいないと思います。
毎日磨かないと気持ちが悪いはずです。
それは習慣になっているからなのです。
運動も同じで、習慣にしてしまえば苦にならないどころか、しないと気持ちが悪くなってくる。
▼すでに定着している習慣とセットにする
筋トレを習慣化するコツは2つ。
■ 1つめは、すでに習慣になっていることに、新しく習慣にしたいことをセットにすることです。
たとえば、毎朝シャワーを浴びるのが習慣なら、その前にトレーニングをする。
毎晩寝る前に入浴する人なら、トレーニングをしてからでなければ風呂に入らないと決める。
このように、いつもの習慣とトレーニングをワンセットにするのです。
毎日のルーティンに組み込んでしまえば、無理なく続けられるはずです。
▼軽い負荷からはじめ、徐々に強度を上げる
■もう1つの継続のコツは、「最初から飛ばさず、徐々に強度を上げていく」ことです。
特にこれまで運動習慣がなかった人は、まずはウォーキングから始めます。
ウォーキングに慣れたらランニングにする。
ランニングもラクになってきたら筋トレを始める。
こんなふうに体力がつくのに応じて運動の強度を上げていくと、「きつい、しんどい、もうイヤだ」とはなりにくいです。
もちろん「やるぞ」と決めたときの勢いを利用してジムに入会してしまうというのも1つの手ですが、継続する確率が高いのはラクな運動からスタートするほうです。
毎朝、会社のひと駅手前で降りて歩く。
エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を昇り降りする。
それが自分にとっての当たり前になってきたら、
今度は電車のなかでは座席が空いていても座らない、
駅の階段は一段飛ばしで上るようにする。
こんなふうに、ゆるい運動からスタートするのが挫折しないコツです。
▼自己流筋トレに注意。最初はプロの指導を
最後に、これから筋トレを始めようと考えている人に、どうしても伝えておきたいことがあります。
それは、筋トレを始めるなら、最初のうちはプロの指導を受けるべきだということです。
ジムに入らなければいけないわけではないが、私は筋トレ初心者が自己流でトレーニングをするのはちょっと危険だと思っています。
最近は、無人のフロアにトレーニングマシンが並んでいて、それを24時間使い放題、というようなジムが増えた。
YouTubeには筋トレの指導の動画もたくさんあるので、それを見ながら自宅でトレーニングもできる。
しかし、できれば最初の1〜2回は、プロのトレーナーの指導を受けて、正しいフォームを身につけたほうがいい。
最初に間違ったフォームが身についてしまうと、それを直すのは大変です。
しかも、間違ったフォームでは効果的に筋肉がつかないし、ケガの原因にもなります。
パーソナルトレーニングの指導料は安くはないですが、それで正しいフォームが身につくのであれば、自分への投資として決して惜しくはないと思います。
★POINT
筋トレの効果は1日にしてならず。じっくり着実に取り組もう。